検察庁に提出
《上申書》死亡16歳女子の父
上申書
平成○○年○月○○日午前○時○分ころ,○○番地において発生した交通事故の被害者○〇〇〇〇(16歳)の父親として上申します。
事故の日,高1の娘は,いつもの時間に起床し,余裕をもってテニスの部活に出かけました。娘が事故にあい病院に救急搬送されたという電話連絡は学校から自宅の妻にありました。私は仕事の現場で妻から連絡を受け,不安な心情で○○医療センターに急ぎました。
娘は心肺停止状態で頭部外傷等の傷害を負い,心臓マッサージが行われ,救命治療が尽くされていました。奇跡的に蘇生した生命力に期待しましたが,医師から意識回復の見込みはないと説明されました。入院○日後も自発呼吸がなく,外傷性窒息による蘇生後脳症のため気管切開の手術が行われました。
私と妻は,娘の意識回復を信じて,毎日,必死に付添いました。
しかし,事故から○○日後,娘は意識を回復することなく静かに亡くなりました。
その後,喪失感,虚脱感のために,私は自営の仕事ができなくなり,妻は悲嘆のあまり食事や睡眠さえ十分にとれなくなりました。娘の話になると妻の目には涙が溢れます。突然に姉を失った妹の気持ちも不憫でなりません。
娘の入院中に病院で加害者から面会を求められましたが,会わないまま断わりました。大切な娘の重篤な状態が継続しているときに,加害者に会う時間なんてありません。それでも執拗に来院して面会を求めるので,警察に迷惑状態を申し出て,ようやく加害者の来院が中止されました。
加害者の謝罪は受け入れることが出来ません。加害者が,娘の自転車に衝突し,娘を加害車両の下敷きにして重傷を負わせ,死亡させた事実は消えません。加害者が道路の左側に寄って徐行し,左折開始時に安全確認を尽くしさえしていれば,容易に避けられた事故です。
かけがえのない愛しい娘の命と夢を奪った加害者に対し,厳重な処罰を求めます。
以上
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