刑事裁判所に提出

《陳述書》高齢者の妻

ながら運転の死亡事故

意見陳述書

 私は,本件交通事故で死亡した被害者の妻です。
 夫は長生きしたいからといって,毎朝5時過ぎから6時過ぎまで,毎日1時間ぐらい,ウォーキングをしていました。
 事故の早朝, 夫は,交差点を横断中,突然,携帯電話を操作しながら交差点に進入してきた車にひかれました。脳挫傷,急性硬膜下血腫,骨盤,胸部,左肩,腹部,頚部の挫傷,左足首の複雑骨折。車にひかれて,車に挟まれて,地面を引きずられた夫の恐怖と苦痛は意識を失うまで続いたと思います。着ていた黄色のジャンバーは破れて,擦り切れて,車のタイヤ痕が付いていました。
 事故後20日間,夫は一度も意識を取り戻すことなく,治療の方法もなく,苦しい息をしながら,何一つ口に入れることもなく,苦しさのため消化器官から大出血をして息をひきとりました。夫の死亡は苛酷で残酷でした。
 大きな車高の高い頑丈な車で,突然襲われたら,人間は潰されてしまいます。そのような車の運転者は道路の前方を注視して人を傷つけないように細心の注意をして車を運転する義務があります。運転中に携帯電話を操作して,道路の前方を見ないで運転したら,人を殺傷するに至ることは誰でも分かります。夫は突然,理由もなく凄まじい重傷を負わされ,不条理に殺されたのです。加害者には夫の体験した苛酷な凄まじく残酷な死を経験してもらいたい。
 加害者は自分の罪を軽くしようと,命日に被害者宅を訪れ,錠を掛けた玄関前で大声で呼び掛け,家の者が出でこないと電話を鳴らし,加害者が被害者宅を訪問したことを印象付けることに懸命です。交通事故です。過失です。反省しています。冥福を祈っています。命日を忘れないでお参りします。
 しかし,こんな行為や反省の言葉で罪は消えません。夫は生き返りません。人の生命を奪ったのです。罪はしっかり償ってもらいたい。夫の無念さ,悲しみ,怒り,苦痛を思うと,実刑で服役して,死者に対する哀悼の念を確実にしてもらいたい。加害者に対し,厳重な処罰,最高の実刑を求めます。

以上

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